2008年9月9日火曜日

映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」鑑賞。 此れ勉強 2.0

第80回アカデミー賞、主演男優賞受賞。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド


 2008年2月に発表・受賞式が行われた第80回アカデミー賞。
この第80回アカデミー賞で主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)と撮影賞を受賞した話題作でございます。
先月、待ちに待ったDVDレンタルが開始されましたので早速借りてまいりました。

ところで話は変わりますが、TSUTAYAでBD(Blu-ray Disc)のレンタルが始まっております。
恐らく現行DVDからBDへの規格遷移は瞬く間に行われる事と思われます。
TVのアナログ放送終了も間近に迫っておりますが、BD対応のレコーダー購入ももうそろそろ考えておかなければならないようです。

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 アメリカにポール・トーマス・アンダーソンというすごい映画監督がいます。
この監督の作品をいくつかご紹介。
どれもお勧めでございます。

ポルノ業界の光と影を描いた「ブギーナイツ」(監督二作目)。
第63回(1997年)ニューヨーク映画批評家協会賞で最優秀助演男優賞を受賞。
第23回(1997年)ロサンゼルス映画批評家協会賞で最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、新人監督賞を受賞。
第32回(1997年)全米映画批評家協会賞で最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞を受賞。
第55回(1997年)ゴールデン・グローブ賞で最優秀助演男優賞を受賞。
第70回(1997年)アカデミー賞で最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀脚本賞にノミネート。
ポルノ業界で一躍スターになった青年の栄光と転落、そして彼の周りの多くの登場人物を描いた群像劇でございます。

トム・クルーズ出演の人間ドラマ「マグノリア」(監督三作目)。
第50回(2000年)ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。
第57回(2000年)ゴールデン・グローブ賞で最優秀助演男優賞、最優秀楽曲賞を受賞。
一見関係のない登場人物たちが織りなす重厚な人間ドラマ。映画終盤に起こるある出来事に向け集約されていく彼らのストーリー。より磨きがかかった群像劇、そしてスピーディな演出、センスのある映像と音楽が快感です。
まごうことなき傑作。

奇妙なラブストーリー「パンチドランク・ラブ」(監督四作目)。
第55回(2002年)カンヌ国際映画祭で監督賞受賞。
前二作とは打って変わって、一人のうだつの上がらない男性の一目惚れから始まる奇妙なラブストーリーでございます。

作れば受賞。
この監督の実力は本物でございます。

もうお気付きかもしれませんね。。
ポール・トーマス・アンダーソン監督、第五作目。
石油発掘にとりつかれた一人の男の半生を描く「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」。
本作の受賞一覧はこちら。
http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/jusho.html

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「パンチドランク・ラブ」以降、ポール・トーマス・アンダーソン監督は個を描く事に注力しているように感じられます。
「ブギーナイツ」「マグノリア」で群像劇を極め、その対極へと向かっているようにも見受けられます。

そこに描かれる個は、まだまだ群像劇の極み程の魅力には達していないように私は感じました。
「パンチドランク・ラブ」の日本での知名度がそれを如実に語っているのではないでしょうか。
しかし、本作ではダニエル・デイ=ルイスがその不足を補って余りあります。

受賞した賞からも分かる通り、本作の魅力はダニエル・デイ=ルイスの演技に尽きます。
すごい役者です、ダニエル・デイ=ルイス。

ダニエル・デイ=ルイスと言えば、マイケル・マン監督の「ラスト・オブ・モヒカン」は今でも大好きな映画です。
この映画からマイケル・マン監督に目覚めたと言っても過言ではありません(大袈裟だなぁ)。

もう一つ忘れられない映画が「父の祈りを」。ダニエル・デイ=ルイスはテロリストの冤罪で捕らえられた若者を演じ、アカデミー賞最優秀主演男優賞にノミネートされています。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でも恐ろしいほどの演技を見せています。
石油にとりつかれた男の執念というか、怨念(それは違う)というか、石油王の激しい冷徹な気迫に鳥肌が立ちます。
ラストの義理の息子や新興宗教家とのやり取りのところなど、画面から目が離せません。
まさにダニエル・デイ=ルイスの独壇場でございます。

いやはや、すごかった。


我々は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」から何を得るのでしょうか。

では。


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