2008年9月15日月曜日

映画「ノーカントリー」鑑賞。 此れ勉強 2.0

第80回アカデミー賞、作品賞・監督賞受賞。
ノーカントリー


 1996年、ある兄弟が製作した「バウンド」という映画がアメリカで公開されました。
日本でもスタイリッシュで新感覚なフィルム・ノワールが話題になっていました。

この兄弟はその後、キアヌ・リーブス主演の誰もが知っているあの大ヒットシリーズを世に送り出します。

そう「マトリックス」シリーズです。
この兄弟とはアンディ・ウォシャウスキーとラリー・ウォシャウスキーの事でございます。

ド派手な作品で注目を浴びるウォシャウスキー兄弟がハリウッド映画界の東の兄弟なら、西の兄弟はコーエン兄弟と言えるでしょう。

監督ジョエル・コーエンと脚本イーサン・コーエンの二人により、人間の滑稽さ、世の中の不条理さを淡々と描く作風で多くの賞を受賞している兄弟です。

1991年公開「バートン・フィンク」。
第44回(1991年度)カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、男優賞、監督賞を受賞。同映画祭初の三冠。
第17回(1991年度)ロサンゼルス映画批評家協会賞で助演男優賞、撮影賞を受賞。
第57回(1991年度)ニューヨーク批評家協会賞で助演女優賞、撮影賞を受賞。

1996年公開「ファーゴ」。
第49回(1996年度)カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
第22回(1996年度)ロサンゼルス映画批評家協会賞で脚本賞を受賞。
第63回(1996年度)ニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞を受賞。
第69回(1997年度)アカデミー賞で主演女優賞、脚本賞を受賞。

2000年公開「オー・ブラザー!」。
第58回(2000年度)ゴールデングローブ賞で男優賞(コメディ/ミュージカル)を受賞。

2001年公開「バーバー」。
第54回(2001年度)カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
第27回(2001年度)ロサンゼルス映画批評家協会賞で撮影賞を受賞。

この受賞歴の数々!
「ファーゴ」は、私の映画に対する嗜好を大きく変えた作品です(また大げさな)。

上記作品以外でも「ビッグ・リボウスキ」などは、人と言う生き物の可笑しさや生きる事の不条理さに満ちた大傑作だと思うのですが、あまり評価を耳にしたことがありません・・・ね。

そしてコーエン兄弟の最新作でございます。
2007年公開「ノーカントリー」。
第74回(2007年度)ニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞、助演男優賞、監督賞、脚本賞を受賞。
第65回(2007年度)ゴールデングローブ賞で助演男優賞、脚本賞を受賞。
第80回(2008年度)アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、監督賞、脚色賞を受賞。

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コーエン兄弟の作品は一般受けする間口の広い作品ではないと思われます。

物語は淡々と進み、アクション映画のような爽快感やミステリ映画のようなどんでん返しは無く、胸を打たれるような人間ドラマもあるわけでなし。
エンディングを迎えた時の「で、結局何が言いたかったのか・・・?!」感の強さと言ったらありません。

それこそ映画のように山あり谷ありのドラマチックな人生を送る人は世の中にどれだけいるのでしょうか。
ほとんどの多くの人が、ドラマとは無縁の日常を粛々と積み重ねていかれるのだと思うのです。

だからこそ人は映画や小説のドラマに陶酔し、感銘を受け、登場人物に憧れ自分を重ねるのだと思うのです。
そこにこそ映画(フィクション)の存在意義があるのだと思いませんか?

しかしながら、コーエン兄弟の作品は、映画(フィクション)でありながら人の人生そのもの(リアル)を描いているように思います。

刻々と進む時。
観客が望む望まないに関係なく、登場人物の誰にも平等にそして唐突に訪れる不幸。
エンターテインメント性に応えるでもなく反発するでもない、ただ展開していくストーリー。
期待性に沿う事のない、奇をてらう事のない面白みのないラスト。
そこに、観客が喜ぶ意外な展開など望むべくもなく。

一体全体、なぜ休日にお金を払って時間を費やしてまでそんな面白みのない日常を見せつけられるのかと。

しかし、そこがコーエン兄弟の映画の最大の魅力なのです。
世の中の時間は残酷なまでにただただ過ぎていき、過程に関係なく合理性も意味もなくただもたらされる結果。
その中で右往左往する登場人物達。

愚かしい登場人物を可笑しく愛おしく感じられたら、もうあなたもその日からコーエン兄弟のファンでしょう。
私と同じように。

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さて、「ノーカントリー」でございます。
ストーリーは凡庸に感じられ。

ある登場人物の存在がとにかく異質。
ご覧いただければ一発で誰の事かお分かりになるでしょう。

リアルな世界観でとにかくその異質な存在が観客の目を引くことでしょう。
一体その登場人物は何を象徴しているのか。
そして、ラストを迎えた後この登場人物はどうなったのか。

観終わった後の「で、結局何が・・・」感は今までで最高。


そうそう、「ノーカントリー」の原題は「No Country for Old Men」。

「老人に住む国はない」
理解不能な事件などが増え、現代から取り残された老人が安心して住める所はなくなった。
といった意味合いのようでございます。

「老人」が指しているのは何なのか。
映画を理解できない観客でない事を願っております。


我々は「ノーカントリー」から何を得るのでしょうか。

では。


2008年9月14日日曜日

ジムで「筋肉トレーニング」。 此れ勉強 2.0

ジム、行ってまいりました。

前回はこちら。
 ジムで「筋肉トレーニング」。 此れ勉強 2.0

最近、ジムネタばっかりです。

ランニング:5km

上半身の筋トレ
・チェストプレス
・フライ
・リアデルト
・手首
・ラットプル
・シーテッドロー
・アームカール
・腹筋

下半身の筋トレ
・45度レッグプレス
・レッグエクステンション
・レッグカール

ランニング5km
約・・・えと。。。
膝が痛くて痛くて。

うむむ。
どうしても膝が痛くなってしまって5k以上走れません。

大丈夫なのでしょうか?
痛みに耐えながら走る術を身に付けないといけませんね、これは。

それと最近、体重が2k増えてしまいました。。。

気になりジムで体脂肪率を計測してみました。
この機械。とても優秀でございます。
体脂肪率だけでなく、贅肉の量、筋肉の量なども計測してくれます。
しかも、左腕とか胴体とか各部位毎に数値化してくれます。
更に前回計測値との比較までしてくれるのです。

その結果。増えた2kの正体が分かりました。
な、なんと!
筋肉量がきれいに2k増えているのです!

週二回通っていると結果が出るものですね。

・近い目標
9/17(水)にもジムに行く

・先の目標
2008/10/26:諏訪湖マラソン出場・完走。
2009/03/22:東京マラソン出場・完走。


我々は「筋トレ」から何を得るのでしょうか。

では。


2008年9月10日水曜日

ジムで「筋肉トレーニング」。 此れ勉強 2.0

ジムに行ってまいりました。

前回はこちら。
 ジムで「筋肉トレーニング」。 此れ勉強 2.0

妻と一緒に。

ランニング:5km

上半身の筋トレ
・チェストプレス
・フライ
・リアデルト
・手首
・ラットプル
・シーテッドロー
・アームカール
・腹筋

ランニング5km
約何分だったろう・・・?
膝の調子も良く、久々にこの距離を走れました。

お腹が減って減って・・・。
もうこれ以上書けません。

・近い目標
9/13(土)か14(日)にもジムに行く

・先の目標
2008/10/26:諏訪湖マラソン出場・完走。
2009/03/22:東京マラソン出場・完走。


我々は「筋トレ」から何を得るのでしょうか。

では。


2008年9月9日火曜日

映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」鑑賞。 此れ勉強 2.0

第80回アカデミー賞、主演男優賞受賞。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド


 2008年2月に発表・受賞式が行われた第80回アカデミー賞。
この第80回アカデミー賞で主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)と撮影賞を受賞した話題作でございます。
先月、待ちに待ったDVDレンタルが開始されましたので早速借りてまいりました。

ところで話は変わりますが、TSUTAYAでBD(Blu-ray Disc)のレンタルが始まっております。
恐らく現行DVDからBDへの規格遷移は瞬く間に行われる事と思われます。
TVのアナログ放送終了も間近に迫っておりますが、BD対応のレコーダー購入ももうそろそろ考えておかなければならないようです。

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 アメリカにポール・トーマス・アンダーソンというすごい映画監督がいます。
この監督の作品をいくつかご紹介。
どれもお勧めでございます。

ポルノ業界の光と影を描いた「ブギーナイツ」(監督二作目)。
第63回(1997年)ニューヨーク映画批評家協会賞で最優秀助演男優賞を受賞。
第23回(1997年)ロサンゼルス映画批評家協会賞で最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、新人監督賞を受賞。
第32回(1997年)全米映画批評家協会賞で最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞を受賞。
第55回(1997年)ゴールデン・グローブ賞で最優秀助演男優賞を受賞。
第70回(1997年)アカデミー賞で最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀脚本賞にノミネート。
ポルノ業界で一躍スターになった青年の栄光と転落、そして彼の周りの多くの登場人物を描いた群像劇でございます。

トム・クルーズ出演の人間ドラマ「マグノリア」(監督三作目)。
第50回(2000年)ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。
第57回(2000年)ゴールデン・グローブ賞で最優秀助演男優賞、最優秀楽曲賞を受賞。
一見関係のない登場人物たちが織りなす重厚な人間ドラマ。映画終盤に起こるある出来事に向け集約されていく彼らのストーリー。より磨きがかかった群像劇、そしてスピーディな演出、センスのある映像と音楽が快感です。
まごうことなき傑作。

奇妙なラブストーリー「パンチドランク・ラブ」(監督四作目)。
第55回(2002年)カンヌ国際映画祭で監督賞受賞。
前二作とは打って変わって、一人のうだつの上がらない男性の一目惚れから始まる奇妙なラブストーリーでございます。

作れば受賞。
この監督の実力は本物でございます。

もうお気付きかもしれませんね。。
ポール・トーマス・アンダーソン監督、第五作目。
石油発掘にとりつかれた一人の男の半生を描く「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」。
本作の受賞一覧はこちら。
http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/jusho.html

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「パンチドランク・ラブ」以降、ポール・トーマス・アンダーソン監督は個を描く事に注力しているように感じられます。
「ブギーナイツ」「マグノリア」で群像劇を極め、その対極へと向かっているようにも見受けられます。

そこに描かれる個は、まだまだ群像劇の極み程の魅力には達していないように私は感じました。
「パンチドランク・ラブ」の日本での知名度がそれを如実に語っているのではないでしょうか。
しかし、本作ではダニエル・デイ=ルイスがその不足を補って余りあります。

受賞した賞からも分かる通り、本作の魅力はダニエル・デイ=ルイスの演技に尽きます。
すごい役者です、ダニエル・デイ=ルイス。

ダニエル・デイ=ルイスと言えば、マイケル・マン監督の「ラスト・オブ・モヒカン」は今でも大好きな映画です。
この映画からマイケル・マン監督に目覚めたと言っても過言ではありません(大袈裟だなぁ)。

もう一つ忘れられない映画が「父の祈りを」。ダニエル・デイ=ルイスはテロリストの冤罪で捕らえられた若者を演じ、アカデミー賞最優秀主演男優賞にノミネートされています。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でも恐ろしいほどの演技を見せています。
石油にとりつかれた男の執念というか、怨念(それは違う)というか、石油王の激しい冷徹な気迫に鳥肌が立ちます。
ラストの義理の息子や新興宗教家とのやり取りのところなど、画面から目が離せません。
まさにダニエル・デイ=ルイスの独壇場でございます。

いやはや、すごかった。


我々は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」から何を得るのでしょうか。

では。